読んで面接合格⑥困ったら要約
15分間の面接実技試験、大きな問題なく過ぎていけばいいですが、そううまくいくことはないと思います。
やはり、平穏無事に終わることはないと思い準備をするのが合格への近道です。
本日は要約についてお話します。
15分間で要約する機会は多くないと思いますが、面接導入から順調に進むと必ずと言っていいほど、要約する場面が訪れます。
さて、それはどんな場面でしょうか?
それは、傾聴段階の終わり、クライアントが相談の目的(=主訴)をひと通り話し終わったときがそのタイミングになります。
主訴の確認は、即ち要約です。
ここで主訴の確認のポイントを挙げましょう。
3つです。
・沈黙は5〜10秒くらい待つ。
・相談の話が終わったか確認を入れる。そうすることでタイミングがとれます。
・主訴の確認をすることを宣言する。
主訴の確認は要約技法を使ってクライアントの話したことをわかりやすくまとめて伝えます。
クライアントが話したキーワード、クライアントの感情をあらわす言葉はクライアントが使ったそのままの単語を使い伝えます。
その際、要約が終わったら、クライアントに要約に間違いがないか確認してください。
具体例で説明します。
CC :では、今日のご相談は・・・
CC :要約・・・・・迷って相談に来られた。
CC:ということでよろしいですか?
コンサルタントの要約に対して、コンサルタントの理解とクライアントの話にズレがなければ、クライアントは「その通りです」と答えるでしょう。
クライアントから要約の内容に同意する返事が確認できれば、次の場面に移ることになります。
一方、コンサルタントの要約を聞いたクライアントから「それは違います」と返されることがあります。
間違いやズレはあるものですから、あれば修正してあらためるだけです。
ここで間違った理解をしていたと焦ることはありません。
要約はクライアントの話を聞いたコンサルタントの内容理解の確認です。
間違っていなければそれで構いませんが、違っていれば、その箇所を修正して再度クライアントに確認してください。
大事なことはコンサルタントとして理解した内容、もちろん修正した内容も必ずクライアントに確認することです。
要約の目的は何でしょうか。
コンサルタントとクライアントの理解を一致させることです。
要約に限りませんが、コンサルタントとして理解したことをクライアントに伝えることで、コンサルタントとクライアントの理解にズレがあれば修正できます。
自分では理解できたと思っていても勝手な思い込みをしていたり、気持ちにズレがあることもあるものです。
傾聴、主訴の確認が終わると次の段階に入っていきます。
要約は主訴の確認など、話の節目に使うと効果的です。
もうひとつ要約が力を発揮するときがあります。
何だかわかりますか?
それは沈黙の時です。
沈黙を打開し、クライアントの内省を促進します。
沈黙については前回お話しました。
本番までわずかとなりました。
頑張りましょう!