面接で必ず使えるスキル6
本日は12の面談技法についてお話します。
キャリアコンサルタント試験の面接対策の基本は2つです。
1つ目はキャリアコンサルティングの導入から終結までのすべての段階の理解です。
2つ目はロールプレイを通じての1つ目の実践とキャリアコンサルタントとしての姿勢の習得です。
1つ目の学習では、相談事例の導入から終結までの逐語記録を、キャリアコンサルタント、クライアントのセリフに分けて、キャリアコンサルタントの応答が12の面談技法のどれに該当するのかを理解し、基本の形を身につけていきます。
12の面談技法は、和み、導き、相槌、繰り返し、共感、賞賛、質問、要約、受入、確認、理解、提案になります。
その中から、賞賛は難しくないにもかかわらず、きっちりできている人は少ないように思います。
ロールプレイ後のフィードバックの時に賞賛ポイントで賞賛することを逃していたことを指摘すると、ほとんどの方が納得します。
賞賛ポイントとはわかっていたがそのままたがの話になってしまったという感想がほとんどです。頭ではわかっているのに、本番で賞賛技法を使うことがなかなか出来ないのです。
賞賛のタイミングではこの技法を逃さない。単に繰り返しで終わる応答を見るととても歯がゆいです。賞賛スキルを使うとクライアントとの距離がぐっと縮まるのに。
実際の例を見てみましょう。
質問により状況を確認し、問題を把握する段階からの一例です。
CC:一方で、勉強に専念して、アルバイトの経験もないとのことですが、例えばボランティアとか、社会とかかわった経験はありませんか?
CL:大学2年の夏休みに1カ月、子ども科学館で説明員のボランティアをした経験はあります。その時は、子ども達の歓声や生き生きした顔を見ると、すごくやり甲斐がありました。
CC:ボランティアで、多くの子ども達を喜ばせたことは素晴らしい体験でしたね。
ここでは賞賛のタイミングと賞賛のスキルは逃してはなりません。
繰り返しの技法で応答しても悪くはないですが、やはり物足りないですね。
CC:夏休みに子ども科学館でボランティアをしたのですね。
CC:ボランティアはやり甲斐があったのですね。
私達は人を褒めたり、褒められたりするのは照れがあって、普段は何となく控え目に言ったりするものです。
しかし面接において、賞賛で応えるタイミングでは逃さず賞賛技法を使いましょう。それには普段から賞賛の応答や賞賛の応答が含まれる面接記録、逐語記録に親しむことが一番です。そしてその活用方法は次の3つです。
1 よく読んで全体を理解する。
2 声に出してからだで覚える。全部暗記するくらい徹底的にやるといいでしょう。
3 ロールプレイで定着させる。
ロールプレイは面接対策では最も重要ですが、欠点は一人ではできない点です。
その点、逐語記録などは、いつでも、どこでも、そして一人でも繰り返し学べます。通勤通学の電車の中でも学習できます。
国家試験が近づいてきました。
より本番を意識した合格するための学習に集中していきましょう。