キャリアコンサルタント面接試験合格への近道

キャリアコンサルタント面接試験合格のポイントを解説します。特に面接が苦手な方、合格に自信がない方は是非実践して合格を勝ち取ってください。

一人でできる面接対策7 質問技法2

 

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皆さん、こんにちは。

前回は、「質問により状況を確認し問題を把握する」についてお話しました。 

後半で導入部の逐語訳を紹介しました。

CC1:では、次に私から、いくつかお聞きしてもよろしいでしょうか?

CL1:はい、よろしくお願いします。

CC2:現在、大学で学んでいることは何ですか?

CL2:建築を学んできまして、専攻は構造力学です。

CC 3:ずいぶん、専門分野を学んできたんですね。

CC4:もともと、大学院に進学しようと考えた理由、きっかけは何ですか?

CL3:小さい頃からずっと研究者になりたかったんです。将来は研究を活かした仕事につきたいと思っていました。

CC5:そうですか、研究者を目指して、将来は研究を活かした仕事につきたいのですね。よくわかりました。

 

本日は逐語訳それぞれの解説をします。

説明のため逐語訳に番号を入れました。

CC1について、主訴の確認後、コンサルタント主導でクライアントに質問をしていきますが、なんの前置きもなく質問すると唐突です。その場合は、場面の変更を伝えることばが必要です。ロールプレイではよく見かけます。CC1のように断って次の段階に入りましょう。ある段階から次の段階に入るときはCC1のような面接のガイドのことばが必要です。

CL1について、CC1があるので場面転換がスムーズにいきました。クライアントも新たな場面に入ったことを理解し、コンサルタントの質問を待つ姿勢できました。

CC2について、聞きたいことはいくつかありますが、最初は、主訴の大前提となる大学で学んでいることを聞いています。最初ですからクライアントが話しやすいことを質問します。

CC3について、クライアントの発言をそのまま繰り返しでもいいですが、この場合、繰り返しで応えるとおうむ返しになり違和感を感じます。言い換えのスキルを使うことができれば、クライアントはコンサルタントによく理解してもらっていると感じるでしょう。

CC4について、以前からの希望であった大学院進学について質問しています。かねてからの希望をじっくり聞くことは今後の展開を考えると大変重要です。

CL3について、クライアントから率直な気持ちを聞くことができました。コンサルタントの質問に違和感がなく、質問の答えも話しやすいことですのでクライアントも積極的に話してくれました。

CC5について、質問の答えは、繰り返し、要約のスキルで必ず受け止めてください。

普段面接対策ロールプレイを見て感じるのは、コンサルタントが質問をして、クライアントがそれに答えても、頷くだけだったり、「そうなんですね」とか、単なる相槌程度で終わることが非常に多いと思います。クライアントの答えは必ず繰り返し、要約してください。

クライアントが質問に答えるたびにコンサルタントが繰り返し、要約すると大げさで違和感があると言われる方がいるのも事実です。

コンサルタントが質問して、それにクライアントが答えました。そのあとコンサルタントはどうするといいでしょう?」

カウンセリングはクライアントから信頼を得て、クライアントに話してもらうことが基本となります。

基本学習を続けてください。

次回は「賞賛」スキルについてお話する予定です。