一人でできる面接対策6 質問技法
皆さん、こんにちは。
筆記試験、論述試験まで1カ月をきりました。最後の追い込みの時期になります。インフルエンザが全国的に警報レベルの大流行となっています。日々の体調管理が大事です。時間を有効に使って効率の良い学習を心がけてください。
前々回は「主訴の確認」までお話しましたので、本日は次の段階に入ろう思います。
さて皆さん、本日お話する段階は何でしょう。わかりますか。
今日のテーマは、「質問により状況を確認し問題を把握する」です。
面接試験15分ですから、この段階は必ず面接官の前でロールプレイすることになります。
この前の段階「傾聴」の目標は、積極的な傾聴によりクライアントから信頼を得ることでした。そこでの応答は、クライアントが話し、コンサルタントは単語の繰り返しを基本として、軽くタイミングよくがポイントでした。
さて、今日お話する「質問により状況を確認し問題を把握する」のポイントは何でしょうか。
ここではクライアントにいくつか質問をして、問題点を把握していきます。
ポイントは2つです。
1 質問は簡潔にわかりやすく
2 質問の答えは、繰り返し、要約のスキルで徹底して受け止めます
当たり前のことなのですがだ、ロールプレイで皆さんのセッションを観察すると、この2つが文句なしにできている方は少ない気がします。ほとんどの方がおおむねできている感じです。この2つのポイントを意識して練習すると面接試験前半から中盤までは大きなミスなしとなるでしょう。
さて、ポイント1からお話しましょう。
質問の意図を簡潔に伝えるということです。
質問のが的を射てなかったり、冗長だったりするとクライアントが混乱して会話が噛み合わなくなってしまいます。問題を把握する目的で質問をしたのに、わかったようで、わからないような状態になってしまいます。
それではどうしたらいいか。
聞くことは一つにしてください。複数聞きたいことがあれば一つ聞いたあとに別の質問をしてください。
もう一つは、質問の長さを意識することです。ゆっくり、一息で話せる長さにしてください。文章を書くときと同じです。
次にポイント2です。
クライアントの答えをしっかり理解したと伝えることを繰り返して問題点を共有します。
そして、繰り返し、要約スキルで受け止めて、最後は、「よくわかりました」または「分かりました」と入れるといいでしょう。
大学院に進むか就職するかで迷って相談に来たクライアントの事例を紹介します。場面は、主訴の確認が終了した直後です。
CC:では、次に私から、いくつかお聞きしてもよろしいでしょうか?
CL:はい、よろしくお願いします。
CC :現在、大学で学んでいることは何ですか?
CL:建築を学んできまして、専攻は構造力学です。
CC :ずいぶん、専門的な分野を学んできたんですね。
CC:もともと、大学院に進学しようと考えた理由、きっかけは何ですか?
CL小さい頃からずっと研究者になりたかったんです。将来は研究を活かした仕事につきたいと思っていました。
CC:そうですか、研究者を目指して、将来は研究を活かした仕事につきたいのですね。よくわかりました。
「質問により状況を確認し問題を把握する」段階の導入の逐語訳を紹介しました。
当たり前だと思われる方がほとんどだと思います。
次回はこの逐語訳の解説をします。そして別の逐語訳例の紹介も予定しています。