面接で必ず使えるスキル3
本日は傾聴段階での積極的な傾聴スキルについてお話します。
キャリアカウンセリングプロセスは、導入→傾聴→主訴の確認→問題の把握→問題設定→方策の提案と続きます。とは言っても、本番の面接は15分ですから、実際は終結までいくことはほとんどないと考えられます。そう考えるとキャリアカウンセリングプロセスの前半はより重要ということになります。
まずは導入段階についてお話します。
ここではラポールの構築が重要です。例えば名前を呼ぶことで距離を縮めて安心感を与えらなど、導入はある程度決まった型になりますので、事前に自分のセリフを作り、暗記するくらい練習してください。
面接試験はかなり緊張します。導入がすんなりいくとその後の面接はいい流れに乗ることができます。
私が面接講座で使用する逐語テキストからの一例です。
※CC:キャリアコンサルタント
※CL:クライアント
CC:今日はどのようなご相談ですか。
このセリフで傾聴が始まりますが、この傾聴段階全体のポイントは、積極的な傾聴によりCLから信頼(自分のことを真剣に聞いてくれる人)を得ることですから、相槌(はい、ええ、うん)、単語の繰り返しが基本になります。
これらは、CLの話にかぶせて行いますので、軽くタイミングよくがポイントです。
短い繰り返し(単語の繰り返し)は、①感情表現は必ず、②キーワードに対して、短い繰り返しは、相槌の単語版と考えます。ですから、かぶせてタイミングよくが原則です。
また意味合いは、CC自身が理解しましたよ・・・と、CLに伝える感じです。傾聴段階でのCLの話したことの要約は難しいです。切れ間がなかったり、無理に入れると不自然になることがよくあります。だから単語の繰り返しは大変有効です。
一見簡単に思われますが、短い繰り返しをCLの会話にかぶせるのはタイミング、慣れも必要です。自然な応答になるよう練習が欠かせません。ロールプレイではその点を意識して実践し、CL役に話し易かったか、フィードバックをもらうといいでしょう。
面接試験は予想以上に緊張します。ロールプレイの導入そして序盤をスムーズに進め、合格を勝ち取りましょう。