困った時のとっておきの打開策
ものごとが順調に進んでいる時は、あっという間に時が過ぎて、とても短く感じるものです。一方、思うようにいかないときは非常に長く感じるものです。
面接試験ロールプレイ15分間も同じです。
本場でつまずいた時、上手く進まなくなった時など、事前に備えることができるものは必ず理解しておきましょう。
今日は本番の困ったときの打開策についてお話します。
突然頭が真っ白になってしまった。
提案が尽きてしまった。
何を聞いたらいいかわからないとき、どうしたらいいでしょう。
そういう時は要約します。
「詰まったら要約する」です。
要約の効果は何でしょう。
キャリアコンサルタントが要約をすると、それを受けて次はクライアントが何か答えることになります。要約が話の展開のきっかけになるのです。
とは言っても、困ったから突然要約をはじめるとクライアントも驚いてしまいます。そんな時は一言断って要約すると違和感がないでしょう。
こう切り出すのはどうでしょう。私はこう切り出します。
「ここでお話をまとめさせていただくと・・・・・」
困ったら要約してみましょう。きっと打開につながるはずです。
次に、クライアントが沈黙してしまったらどうしたらいいでしょう。
ロールプレイの最中にクライアントが沈黙して焦らない人はいないでしょう。
誰でも焦る沈黙も事前に対応を決めておけば余裕を持って面接に臨めます。
沈黙には以下4項目を参考にしてください。
1 沈黙、間を恐れない、ということです。沈黙や間は面接を深める要素です。すぐに何かしようと焦らず、10秒程度は待ちましょう。
2 クライアントは内省しているのか、何を話したらいいのかわからない、またキャリアコンサルタントが話すのを待っているのかを見極めます。
3 内省している場合は、しばらく待ちます。その際、ただ待っているだけではなく、ほんの軽く頷くなど、クライアントの内省を暖かく見守る姿勢を示すといいでしょう。
さらに内省が長い場合は、「大丈夫ですよ」とか、「ゆっくりで構いませんよ」など、声をかけてください。
4 何を話したらいいかわからない、キャリアコンサルタントが話すのを待つているように感じる場合は、ゆっくり要約してみてください。
例えば、「今までの話をまとめさせていただくと・・・・・」と始めるといいでしょう。
キャリアコンサルタントの要約を受けてクライアントは話を始める展開になります。
沈黙は、焦らず、耐えることが大事です。焦る気持ちを抑えてクライアントの様子をみるくらいの余裕が欲しいものです。
沈黙の解決策はクライアントが持っていると言われます。
しばらく様子を見てもそれでも変化がなければ要約をします。ポイントは焦らず、ゆっくり話すことです。
要約をすることできっと次の展開が始まります。
国家試験まであとわずかです。
頑張りましょう!