直前対策 本番で困ったら・・・
今週末試験の方へ、「困ったときどうする?」をお届けします。
面接において、困ったことはそれこそロールプレイの数だけあり、予想もつかないことばかりですが、覚えておくといい対処法があります。
それは、「困ったら要約してみる」です。
ロールプレイで最も嫌な状況は何ですか?
「沈黙」、これを挙げる方は多いのではないでしょうか。
沈黙にも意味がありますから、まずはどうしてクライアントは黙ってしまったのかを理解しなくてはなりません。
沈黙の理由は一様ではないですが、多いのは、内省している、考えている、場合です。
クライアントが考えている場合は、しばらく待ちましょう。
その時は、優しく見守る姿勢が必要です。
例えば「大丈夫ですよ」と、軽く頷く感じでしょうか。勿論声に出して伝えてもいいです。
それでも沈黙が続くと焦りますよね。
そこで対処法です。
対処法1
「ゆっくりお考えください」
「ゆっくり考えていただいてもいいんですよ」
と、優しく声をかけてみてください。
そう声をかけられるとクライアントは安心します。
「ありがとうございます。」と返ってきたり、言葉はなくても、表情で好意が伝わってくるでしょう。
ここではもうしばらく待ちましょう。
大概はこの場面でクライアントから考えていたこと、感じたことなどが話されると思います。
沈黙の後のクライアントの話ですから、よく聴いて、クライアントの話した感情のことばは必ず返していきましょう。
内省の後のクライアントの語りは長くなる場合もあります。その場合は要約してください。
そしてそのときは、クライアントの感情のことばは逃さず伝えてください。
さて、優しく声をかけても沈黙が更に続くときはどうすればいいでしょうか。
対処法2
沈黙直前までのクライアントが話した内容を要約してみてください。
クライアントは自分が話したことをあらためてコンサルタントから聞くことで、沈黙して考えたことを整理することができるでしょう。
要約のポイントは2つです。
・ゆっくり
・クライアントの様子を見ながら
要約の内容については、それぞれのケースで異なりますのでコメント出来ませんが、注意点としては、要約の中にクライアントの気持ち、感情が現れたことばをクライアントが使った同じことばで盛り込んでみてください。
そして、その時、クライアントの目をよく見て話してください。
あなたの話すことに間違いがなければ、頷いたり、表情が変わったりすることがよくわかるはずです。
コンサルタントが要約をすると、クライアントからは何らかの反応があります。
要約を修正されれば、間違った箇所を修正して伝え返せば結構です。
コンサルタントの要約に修正がなければ、要約を受けてクライアントは何かを話し始めます。
ここで、クライアントが更に沈黙したら、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、要約をすれば大概は次の展開になります。
それでも心配な方は、今その時のあなたの気持ちを伝えてはどうでしょうか。
例えば、私でしたらこんな感じでしょうか。
「ずっと沈黙されているあなたに私ができることは何かありませんか?」など。
残りわずかとなりました。
頑張ってください。