面接に活かすストレス対処法1
同じストレスを受けた場合に、その反応は人によって様々です。「あの人はストレスに強い人だ」などという言葉を耳にしますが、多くの場合、ストレスに強いということはストレスとの付き合い方がうまい、ストレス対処能力が高いということを意味します。
仕事でも家庭でもプライベートでも私達は日常生活の中で無数のストレスに囲まれています。
つまり、私達はストレスを避けるのできない環境の中で生活しているのですから、ストレスに対してどのような対処を行うかが、心身の健康を大きく左右する鍵となるのです。
ストレス対処能力は一般的に「外的対処能力」と「内的対処能力」の2種類があると言われています。
ストレスがたまると、ストレス発散、解消のために、お酒を飲みに行ったり、買い物に出かけたり、スポーツをしたりと、自分の外に向けて何か対策をとる方が多いと思います。これが「外的対処能力」です。
それに対し、問題点を客観的に見つめなおしたり、ものの見方を変えてみたり、柔軟に物事を考えてみたりと、自分の内に向けてのアプローチが「内的対処能力」ということになります。
このどちらも上手にストレスに対処していく上ではとても重要な能力です。
面接試験において、クライアントの主訴を確認する中で、クライアントが気づいていない問題点、即ちキャリアコンサルタントが考えるクライアントの問題点が浮き彫りになる場合があります。
例えば、転職の相談の背後に職場のストレス問題があるケースは多いと思います。そんな時、ストレス対処法について理解していると、現在の環境を変える提案や、その具体的な方策について効果的な質問をすることができます。ストレスに対しての日頃の行動を話してもらい、新たな行動について考えてもらい課題に気づくことはクライアントの自己理解につながります。
次回からは、ストレス対処能力である「外的対処能力」「内的対処能力」について詳しくお話します。ストレス対処法について理解を深めて面接試験に活かしていきましょう。