キャリアコンサルタント面接試験合格への近道

キャリアコンサルタント面接試験合格のポイントを解説します。特に面接が苦手な方、合格に自信がない方は是非実践して合格を勝ち取ってください。

面接で使えるストレス対処法と面接での対話例

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前回、ストレスを軽減する二つの能力についてお話しました。外的対処能力と内的対処能力です。このどちらも上手にストレスに対処していく上ではとても重要な能力です。

皆さんはストレスがたまったとき何をしますか?

「とにかく寝る」、「運動する」、「お酒を飲みに行く」、「カラオケで歌う」、「買い物に行く」などいろいろな答えがあります。

しかし、そんなことをしてもストレスの原因になっている問題が解消するわけではないですから無駄ではないかという意見をよく聞きます。

しかしそれは大きな間違いです。「この仕事嫌だな」とか、「なんでこの仕事を私がやらないといけないのか」と思いながら仕事をしていると、全く効率が上がらないという経験をしたことがあると思います。

人は過度に緊張が高まった状態では最良のパフォーマンスを発揮することはできません。

かと言って、全く緊張がないのもよくありません。

程よい緊張感が重要なのです。

外的対処法には過度の緊張を程よい緊張に緩め、物事に取り組むための最良のコンディションを作り出す作用があります。

しかし、外的対処法は全く人それぞれで、ある人に大変有効な方法でも、別な人にはストレスになることがあります。

ストレスがたまるとお酒を飲んでストレス発散する人が、良かれと思って、ストレス過多の仲間を飲みに連れて行っても、お酒が得意でない人や、ゆっくり話を聞いて欲しいと思っている人にはマイナスです。

つまり、外的対処法は万能なものはなく、個人差が大きいことを忘れてはいけないということです。

運動嫌いの人から見れば運動は大きなストレスですし、酒席が苦手な人にとっては飲み会は苦痛になってしまいます。

外的対処法にはみんなにとってこれが良いという方法があるわけではなく、各々が自分のストレスを緩める方法を知っておくことが大切ということです。そして何よりも、自分の外的対処法を他人に押し付けないことが重要です。

 

さて、キャリアコンサルタント試験の面接場面でのこの外的対処法の活用を考えてみましょう。

職場のストレスや人間関係で悩むクライアントに外的対処法について考えてもらうのは有効です。

具体的にどう話すといいでしょうか。

ストレートに外的対処について聞いてみてもいいでしょう。

「ストレスが溜まったとき、意識してやられていることありますか?」

「ストレス発散で心掛けていることありますか?」

 

仕事以外の活動を聞いてもいいでしょう。

「休みの日はどう過ごされていますか?」

「家ではどう過ごされていますか?」

 

ストレスの話に共感を伝えて、続けて聞いてもいいでしょう。

「ストレスを忘れられる瞬間って何かありませんか?」

この場合、何かあればその話から具体的な取り組みを考えてもらうといいでしょう。

ないと言ったときどうします?

そのときは慌てないでこう続けてはどうでしょう。

「ストレスを忘れられる時がないのですね」

そのあとクライアントが話し始めれば聞く。

しかし、話さない場合は次のように話すとどうでしょう。例えば、

「ストレスを忘れられるものがあるといいですね。」など。

 

質問や提案をして想定外の答えが返っても慌てないことです。

まずは、クライアントの答えを繰り返してみることです。そして、「でも何かあるといいですねと」、クライアントの気持ちを聞いてみる。

今日お話しました外的対処はロールプレー序盤で活用できる場合があると思います。しかもその話をすることでクライアントとの距離が近くなります。

 

次回は内的対処法についてお話します。

 

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