キャリアコンサルタント面接試験合格への近道

キャリアコンサルタント面接試験合格のポイントを解説します。特に面接が苦手な方、合格に自信がない方は是非実践して合格を勝ち取ってください。

面接の基本2 ストレス対処法

 

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カウンセリング相談事例には、過度なストレスによって心身の健康を害してしまっているケースや、健康を害するまでではなくても、カウンセラーがとらえる問題点としてストレス過多の状態を看過できないケースが多く見られます。

ここで、ストレス対処に関する知識と解決策を準備していると、問題の把握、目標の設定、方策の提案の幅が広がります。

クライアントがストレスからくる不調を自覚している場合もあれば、クライアントの主訴の背後に大きな問題としてストレスが隠れていて、しかもクライアント自身はそのことに気がついていない場合もあります。

問題となるストレスに気づいてもらい、それに対応するには、複数の対処法を理解し、方策を提案できる必要があります。それがないと話は深まることはなく、クライアントもカウンセラーも物足りなさを感じつつカウンセリングを進めていくことになるでしょう。

また、実技試験の評価としては、カウンセラーとして問題の把握が不十分と判断されてしまう可能性が高いです。ストレス対処の方策をいくつも持っていることはとても大事です。

本日は、ストレスとその対処法についてお話します。

同じストレスを受けた場合にも、その反応は人によって様々です。よく「あの人はストレスに強い人だ。」などという言葉を耳にしますが、多くの場合、ストレスに強いということはストレスとの付き合い方がうまい、すなわちストレス対処能力が高いということを意味します。

つまり、ストレスに対しどのような対処方法を行うかが、心身の健康を大きく左右する鍵となるのです。
 ストレス対処能力は一般的に「外的対処能力」と「内的対処能力」の2種類があると言われています。ストレスがたまると、ストレス発散・解消のために、お酒を飲みに行ったり、買い物に出かけたり、スポーツをしたりと、自分の外に向けて何か対策をとる方が多いのではないかと思います。これが「外的対処能力」なのです。

それに対し、問題点を客観的に見つめなおしたり、物の見方を変えてみたり、柔軟に物事を考えてみたりと、自分の内に向けてのアプローチが「内的対処能力」ということになります。
 もちろんこの両者はどちらも上手にストレスに対処していくうえではとても重要な能力です。特徴としては、「外的対処能力」はその場その場でのいやな感情を解消できる即効性があり、特別なトレーニングをしなくても誰にでも実行可能です。しかしながら、お金や時間が必要なことが多く、さらにはその効果が長続きしないという欠点があります。それに対して「内的対処能力」は、習得の難易度に個人差があるのですが、一度習得するといつでもどこでも実施可能で、また効果も長く続きます。日頃忙しく、ストレスを発散する時間も少ない時にこそ有効な方法です。
 つまり、この2つのストレス対処能力をバランスよく、上手に用いることでストレスとうまく付き合っていくことができるのです。

次回からはこの2つの対処方の具体的内容と習得方法をお話していきます。

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