面接で必ず使えるスキル1
今回は読者の方からの質問、リクエストにお応えして、面接試験に直接いかせるお話をします。前回の続きSOC内的対処法は別の機会にお話します。
面接対策で皆さんが必ず取り組むロールプレイについて、面接での応答一つひとつについて吟味することも面接上達に欠かせない、このことについてお話します。
例えば面接の導入時以下のように簡単に挨拶をして始めると思います。
「こんにちは、キャリアコンサルタントの三上です。」
「こんにちは、山田太郎です。」
この後キャリアコンサルタントはどう続けるといいでしょうか?守秘義務については話さない前提として。
クライアントの自己紹介に笑顔で「それでは今日はどのようなご相談ですか」と続けるか、「こちらこそよろしくお願いします。」と応えて、「今日はどのようなご相談ですか」と話をすすめることが多いのではないでしょうか。
上記の話の流れ、応答も問題はありませんが、次の例はいかがでしょうか。
クライアントの自己紹介に笑顔で、「山田さんですね。ようこそいらっしゃいました。」と応える。
そうするとクライアントはホッとした表情を浮かべて、「こちらこそよろしくお願いします。」と応える姿が想像できます。
クライアントが名前を名乗って挨拶を返したのですから、必ず名前を呼ぶ。面接序盤ラポールの形成には非常に効果的ですし、面接の評価ポイントにつながります。
もちろんクライアントが名前を名乗らない場合はその応答を割愛するのではなく、必ず「ようこそいらっしゃいました。」と応えてクライアントとの距離を縮めましょう。
本番の面接はどこに進んでいくか予想できませんが、行き当たりバッタリでは失敗する可能性があります。ロールプレイをたくさんやっても自信が持てないのはこのあたりからくるのではないでしょうか。
それには、事前に自分なりの台本を作ることです。
例えば、冒頭自己紹介でクライアントが名前を名乗ったら先ほどのセリフのように話す。名前を名乗らない場合でも必ず、「ようこそいらっしゃいました。」と応える。
一つひとつの応答の意味を理解してカウンセリングプロセス全体を俯瞰する。そしていろんなケースを想定する。
手当たりしだいいろんなケースをロールプレイするよりは以下内容での取り組みをおすすめします。
1一つのケースでカウンセリングプロセス全体を理解する。
2対話一つひとつを理解する。
3いろんなケースを想定したセリフを考え準備する(話が止まらないケース、口下手なケース、クライアントが怒ったケース、沈黙したケースなど)。
本日の紹介のケースのように、特に冒頭の応答がうまくいくと安心します。
15分間を乗り切るには最初のラポール必須 です。
しっかり身につけましょう。