キャリアコンサルタント面接試験合格への近道

キャリアコンサルタント面接試験合格のポイントを解説します。特に面接が苦手な方、合格に自信がない方は是非実践して合格を勝ち取ってください。

一人でできる面接対策1

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日本のメンタルヘルスは、非常に厳しい状況におかれています。精神障害により30日以上の病期休暇等を取得したサラリーマンはおよそ90人に1人以上の方が精神的不調により長期に療養することを余儀なくされていると言われています。

人事異動がきっかけで体調を崩す方は少なくありません。今回は異動についてお話します。

ある程度の規模の会社や公務員では異動が多く見られます。もちろん、組織の活性化、公平性を担保するなどの観点からは一定の異動は避けられないでしょう。しかしながら、異動により職務内容や人間関係などが一変し仕事から大きなストレスを受けることとなります。

通勤場所が変わり、通勤時間が大幅に伸びてしまうこともあるでしょうし、転居を伴う異動では仕事以外にも生活環境が一変しますし、家族がいる場合は、学校、地域社会での関係も一からとなり非常に大きなストレスとなります。

例えば東京から北海道に急に移動をすれば気温差による身体的ストレスから体調を崩す人は多いでしょう。それと同様に、すべての変化をストレスと感じる人間にとっては、この異動が大きな精神的ストレスとなるのです。
また、じっくり長年かけて取り組んできた仕事や自分の計画立案した仕事の結果を見届けることができずに、次の職場に異動になってしまうことも多く見られます。異動先が本意ではないこともあります。これでは仕事に対し、やりがいを失ってしまい、ストレスを感じてしまうのも致し方ないでしょう。
このように異動が多い職場という特性を考えると、個人としてはこの異動の時期に変化を重ねないことが重要になってきます。
例えば、昇進に伴う異動があった際に、マイホームの購入を検討される方をよく見かけますが、このようなことは異動、昇進に加え、引っ越し、多額のローンなど多くの変化を重ねることになってしまいますので、避けた方が良いでしょう。
新しい職場に慣れ、仕事が一段落付いた時期にマイホームの購入を検討した方が、ストレス性の疾患を防ぐことができます。
これ以外にも、病気、結婚、離婚、妊娠、出産、知人の死などが大きな生活上の変化となります。もちろん避けることのできない変化はありますが、避けることのできる変化を異動の時期に重ねないように注意することが重要です。

さて、面接場面において、人事異動に関係する相談はよくあります。いろんなケースがありますが、転職の相談で、話を聞いてみるとクライアントにとって不本意な異動がきっかけで、転職活動をする状況は多く、事前に対処を考えていると本番で焦らずに話しができるはずです。

自分の進路を決めるのはクライアント自身ですが、さまざまな情報を提供して、良い結果につながる選択をしてほしいものです。

そのためには、コンサルタントが本当にいいのか疑問に思うことについては、クライアントに考えてもらう技術が必要です。

さて、クライアントの背景が全くわからないとして、あなたならこの後どう面接を展開していきますか。

CL:新しい職場では新たに覚えることが多くて、転職活動する時間がありません。いっそのこと退社して転職に集中するべきだと思います。中途半端では何も進まないと思いますし・・・

 

続きは次回お話します。

国家試験まであと1カ月半です。

頑張っていきましょう。