知らないと後悔する合格のポイント3
皆さん、こんにちは。
前回の続き、キャリアカウンセリングプロセス全体の理解の必要性についてお話します。
全体の理解が必要なのはカウンセリングに限りません。
仕事も例外ではないと思います。
ある仕事をする時に、仕事の概要を把握して取りかかるのと、仕事の概要など全く知らされないで取りかかるのはどちらがはかどりますますか。
当然前者ですね。
仕事の途中で予想外のことが起きても、全体を把握している場合は、打開の方策を自ら探し出したり、いい方法が見つからなくても焦る気持ちは少ないと思います。
一方、全く全体のことを知らされない場合は、仕事そのものがストレスとなり、そこへ予測外のことが起きるとさらに大きなストレスを抱えてしまうことになります。
余談になりますが、全体を把握する、これはSOC、首尾一貫感覚の中核概念の一つです。SOCについては、以前このブログにてお話したことがありますが、強いストレスの中でも健康を保持する要因となる能力で、「有意味感」「全体把握感」「経験的処理可能感」の3つを要素としており、この3つな向上は、ストレス耐性をあげるのに役立ちます。
ロールプレイの傾聴段階だけでなく全体を通して効果的な提案として使えます。是非覚えてほしい概念です。
さて、私がいつもお話しているキャリアカウンセリングプロセス全体の理解の重要性は、皆さん当たり前のことだと思いますが、実際はどうでしょう。
面接対策としてほとんどの人が取り入れているロールプレイで、全体の理解、また各段階の理解を踏まえて臨んでいる方はどれだけいらっしゃるでしょうか。
とにかく傾聴をしていけば何とかなる。正確に言うと、とにかく傾聴をしてると何とかなっている、という方は多いのではないでしょうか。
傾聴することでクライアントが触発され自らすすんで話をすることはよくあることですから、傾聴に徹することで相談がすすんでいくこともあります。しかし、それは運が良かった場合で、やはり、キャリアカウンセリング全体を見通して、傾聴段階の次に何をすればいいのか理解してクライアントの話を聴くことが重要です。
筆記試験は体系的に学習するのに、面接の場合はロールプレイをたくさんこなして雰囲気に慣れるとか、場数を踏むとか、抽象的な学習になっています。
私は面接対策も構造的、体系的に学習することが可能と考え、実践し、結果も出しています。
特に、ロールプレイだけでは力が伸びない方、面接が苦手な方には効果絶大です。
ロールプレイの内容に左右されない面接力は全体と個別の理解が土台になります。
次回はキャリアカウンセリング全体理解の学習方法をお話します。