知らないと後悔する合格のポイント2
皆さん、こんにちは。
前回は面接試験の評価項目についてお話しました。
試験団体によって評価項目が若干異なりますが、求めるものは大きな差がないと考えています。
それぞれの団体から面接試験の評価項目は公表されています。
そうすると、試験対策の目標は当然、それぞれの評価項目で基準を上回ることになります。
それにはキャリアカウンセリングプロセスをよく理解することが必要です。
「自分がどこを歩いているか意識する」ということです。
キャリアカウンセリング全体の流れを段階に分けて理解して、評価項目をキャリアカウンセリング全体で見た時、どの段階で評価されるのかをわかりつつロールプレイを続けることができるかです。
合格のポイントは、次の二つです。
一つ目は、キャリアカウンセリングの導入から終結までの各段階を理解することが必要です。今自分はキャリアカウンセリング全体のどこを歩いているのか、ゴールまでの道のりのどのあたりまで歩いていて、あと残りはどれくらいあるのかを意識するのです。
二つ目は、キャリアカウンセリングのそれぞれの段階の目的、必要な技法、注意する点を理解していきます。
前者は森の理解、後者は木の理解となります。この二つをマスターすることで、ロールプレイを客観的に、余裕を持って臨むことができます。
本番の試験ではどのような相談事例があるか予想できません。
カウンセリングプロセスの全体の流れの理解と各段階の理解が十分であれば、例え馴染みのない相談事例であっても合格点は取れるでしょう。
前回、本番で傾聴に徹した事例をお話しましたが、この学習でカウンセリングプロセスを理解していれば、そんなことにならなかったはずです。
試験時間は限られているとはいえ、導入、傾聴段階で15分が終了してしまうことになると、「展開」や「具体的展開」で基準をクリアすることが難しくなってしまいます。
しかも、傾聴に多くの時間を割いたからといって、「傾聴」、「態度」が確実に基準を上回っているとも限りません。
自分自身では傾聴していると思っていても、試験官がどう評価するかですから、私たちはロールプレイで「傾聴」を具体的に表現していかないといけません。傾聴をやっているつもりではダメなのです。
次回以降お話しますが、やはり試験官に受け入れられる評価項目の表現、実践が必要です。
何となくロールプレイをするのではなく、評価項目の表現と実践を念頭に具体的に体で覚えていくことが重要です。
次回は、キャリアカウンセリングプロセス全体理解につながる学習方法についてお話します。