一人でできる面接対策9 困ったときの一言
皆さん、こんにちは。
前回は称賛技法についてお話しました。
1回の面接で称賛のチャンスはたくさんあるわけではありません。チャンスは必ずゲットしてください。
つい先日の面接講座ロールプレイでも称賛についてコメントしました。称賛する場面なのに、コンサルタントは、「ああ、そうですか」と応えだけでした。
ロールプレイ終了後、私が指摘するまでもなく、コンサルタントからは、「称賛する場面とわかっていたけれどことばが出なかった」と、振り返りがありました。
称賛する場面とわかっていたのに、称賛できなかったようです。理由はいくつか考えられます。
・称賛する、称賛されることに慣れていない。
・照れ臭い。
・とっさのことでことばがでない、など。
私の知人に褒め上手な人がいます。とても礼儀正しい人で、いろんなことを褒めてくれます。ちょっと言い過ぎと思うことはありますが、でも嫌な気持ちにはなりません。
褒められて嫌な気持ちはしないのですから、称賛するなら堂々と褒めましょう。
クライアントの話を聞いて、称賛するチャンスがあれば、すぐに称賛できるよう準備、練習をしてみてください。いろんな方法があります。
・普段の会話で称賛のチャンスがあれば称賛する。
・テレビを見て称賛のチャンスがあれば称賛する。
テレビで練習するというのはオススメです。スマホでも練習できます。小声でつぶやく程度でしたら電車の中でもできます。画面の相手に応えるように練習すれば、称賛に限らずカウンセリング全般の対策になります。これなら一人でロールプレイの練習ができますね。
称賛の注意点です。
クライアントの行動などを挙げ称賛します。褒めるからと、コンサルタントの感想を述べるのではありませんので、気をつけてください。
それでは困ったときの一言についてお話しましょう。
「質問により状況を確認し問題を把握する」段階では、クライアントにいろんな質問をしていきます。その中でコンサルタントの意図がうまく伝わらなかったり、クライアントが答えにくい質問をして怒らせたり、また思いもしなかった答えが返ってきたとき、何と答えようか困ってしまい、最悪の場合はことばがまったく出なくなり立ち往生してしまうこともあり得ます。
クライアントに言われて困る一言を3つ紹介しましょう。
1 それがわからないからここに来ているんですよ。
2 じゃあ、先生はどう思うのですか、教えてください。
3 そんな質問答えられません。
さて、本場でクライアントに言われて、咄嗟に気の利いた答えができますか?
やはり、いろんなケースを考えておけば安心です。
さて、一つづつみていきましょう。
1についての回答例です。
「そこがわからないのですよね。失礼しました。では違う角度から考えてみたいと思います。」
クライアントが気分を害したり、怒ってしまったときは、変に取り繕うことはしないでください。私は、「失礼しました」と言うのがいいと思います。
2についての回答例です。
「うーん、なかなか難しいですね。ではもう少し全体を把握してから考えてみるでいいでしょうか」
ここは、まともに答えないことです。うまくかわす場面です。
3についの回答例です。
「それは失礼しました。お話しし難いことは、お答えいただかなくても結構ですよ」
クライアントは怒っているのですから以下応答はまずいです。
「どうして答えられないのですか」
「大事な質問なので、もう一度考えてみてください」
クライアントが気分を害したときは、当然ですがより丁寧に話しましょう。
週末は大寒波が日本列島を襲来する予報が出ています。暖かくして乗り切りましょう。