ひとりできる面接対策④ 非言語スキル
カウンセリングにおける相槌、頷きの効果は何でしょう?
相槌、頷きには、
「あなたの話を聴いていますよ。」
「あなたの話を受け止めていますよ」
と、クライアントに伝える効果があります。
面接導入段階の場面設定後、すぐに傾聴段階に入りますが、この段階では、積極的傾聴により、クライアントから信頼を得ることがポイントとなります。
そこで、ポイントとなる技法が、相槌、頷きと単語の繰り返しです。
今日は相槌、頷きと単語の繰り返しについて、そして相槌が頻繁に使われる積極的傾聴段階での基本技法のポイントについてお話します。
【繰り返しのポイント】
短い繰り返し(単語の繰り返し)のポイントは2つです。
⑴感情表現はかならず
⑵キーワードに対して
【逐語訳】で見てみましょう。
CC:今日はどのようなご相談ですか?
CL:はい、私は大学4年生で、今までずっと大学院進学を目指して勉強して来たんです。
CC:はい、はい・・・ 大学院を・・
CL:大学院受験の願書も提出はしたんですが、最近すごく迷うんです。
CC:ええ、ええ・・・はい、はい 迷うんですね・・
短い繰り返しは、相槌の単語版と考えてください。
だから、かぶせてタイミングよくです。
また、その意味合いは、コンサルタント自身が理解しましたよ、とクライアントに伝える感じです。
この段階で、クライアントの言ったことの要約は難しいです。→ゴシック!
切れ目がなかったり、無理に入れると不自然になることがよくあります。
だから単語の繰り返しは大変有効です。
【繰り返しのテクニック】
クライアントの話にかぶせて行うので、軽くタイミングよくが基本です。
かぶせてタイミングよくとは、クライアントの話が終わって、コンサルタントが応答を始めるのではありません。
クライアントが話しているときに、相槌をしながらキーワードをクライアントの話に重ねる感じです。
クライアントの話にコンサルタントがことばをかぶせる訳ですから、声は小さめとなります。
面接前半の傾聴段階は、クライアントが主訴を話す段階にあたります。
即ち、クライアントが相談に来た理由を話す場面ですから、クライアントの話が長くなったり、話の切れ目がなかったりするのが普通です。
そんな時に、クライアントの一文一文にコンサルタントが事柄の応答や感情の応答をすることは難しいと思います。
しかし、かと言って、ただ聞いているだけですと、コンサルタントは積極的に傾聴しているのか疑問が残りますので、相槌とキーワードをセットでクライアントの話にかぶせていくのです。
この技法は慣れないと不自然になります。
是非練習をして習得してください。
そして、ロールプレーの機会があれば、そのことを意識して実践してみてください。
この技法が自然にできると面接前半は合格圏と言えるでしょう。