キャリアコンサルタント試験、読んで合格!「気づいていないあなたの癖」
皆さん、こんにちは。
国家試験まで約1カ月となりました。
今回から「読んで合格」と題して、加点につながる話をしていきます。
第1回目は「その癖大丈夫?」です。
さて、面接試験の評価項目に「態度」があります。そこで評価基準を満たし、しかも大きな加点を手に入れるためにロールプレイで実践していることはありますか?
「態度」には、かなりの割合で面接対話とは直接関係のないことも含まれます。
清潔感
服装
笑顔
優しい目
座り方
座る位置
声
話すスピード
身振り
手振り
お辞儀
頷き
まだ他にもあると思います。
そして、今挙げた中には、言語的、非言語的両方が含まれますが、非言語的なものが多いことに気がつきませんか?
以前こんな話をしています。
人が相手に何か意図を伝えるとき、言葉(話の内容)、聴覚情報(声の調子や大きさ、話し方)、視覚情報(表情や服装、姿勢)の3つで100%を伝えるとすると、それぞれをどのくらいの比率で使っていると思いますか?
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの研究によると、言葉が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%というものでした。
つまり、ノンバーバル(非言語的な要素)が93%を占めるのです。これは、親が子供に対し「怒らないから、正直に言いなさい!」と話しかけるとき、子供は、言葉では怒らないといっていても、その声の調子や態度を読み取って「お母さん、怒ってる」と判断するような状況を思い浮かべると納得感があるかと思います。
このことが示唆するのは、私達は、言語と非言語が一致しない時は、非言語の情報を優先して受け取るということです。
面接評価に「態度」があることでもその重要性がわかると思います。
一方で、面接試験対策で私たちは応答や技法のことに気を取られて、非言語的なことはそれ程注意をしていないのではないでしょうか。
面接の応答以前に気をつけることはたくさんあり、それらが面接評価を大きく左右するものが多いとしたら。
汚れた靴を履いている人に悩みを話せますか?
早口で話されるとつい黙ってしまいませんか?
試験官はよく観察しています。
クライアントの話を真摯に聴こうとしている気持ちはあるのに、非言語的な態度や姿勢がまずいと評価を落とすことも多いのです。
そんなことで減点されたとするともったいないですよね。
そして、それらの多くは本人のくせに由来するもので、永年続けてきたものだから、少々気をつけるくらいでは修正されません。
常に強く意識し、ロールプレイのたびに実践しないと、そのくせは本番で出てしまいます。
無意識にしてしまう態度は頑固ですから、ロールプレイなど周りに指摘してもらい、そのたびに実践することです。
気になる態度は、ロールプレイ終了後のフィードバックの時には必ずコメントをもらうってください。
また、癖ではなくでも、非言語的姿勢が不十分なことも多いと感じています。非言語的なことをしっかり意識して実践すると面接も非常に前向きになり、結果として合格に結びつきます。
次回は、この非言語的姿勢をどう本番試験にいかすか具体的にお話します。
残り約1カ月、頑張りましょう。