読んで面接合格④繰り返しはテンポよく
7つ面接合格のポイント④は、「繰り返しはテンポよく」です。
繰り返しは相手の言ったことを繰り返すことです。
繰り返しともリフレインとも言います。
傾聴の基本スキルの1つです。
相手の言ったことを繰り返すといっても、クライアントが話したことをそのまま繰り返すわけにいきませんから、ある言葉を取り出して繰り返すことになります。
繰り返しをすることで次のようなメッセージがクライアントに届きます。
「あなたの話を聴いていますよ」
「あなたの話を理解していますよ」
ここで大事なことはクライアントの話からどのことばを繰り返すかです。
何でもいい訳ではありません。
クライアントの話の中で重要と思われることばをテンポよく繰り返します。
単語の繰り返しのポイントは2つです。
⑴感情表現はかならず
⑵キーワードに対して
即ち、感情表現があれば、そのことばを繰り返します。
クライアントが話した感情を表すことばをそのことばのまま繰り返します。
感情表現が無ければ、クライアントの話のキーワードを繰り返します。
対話例を挙げましょう。
CL: Aさんから帰り間際に自分の仕事を押しつけられてむかついて
CC: むかついたんですね
コンサルタントが繰り返すことによってクライアントはその言葉を聞きます。
それにより、クライアントは、腹が立った気持ちやそのときの感覚が思い出します。
そして、自分の感情に意識が向かい、そのときの感情をさらに話すかもしれません。
ここで忘れがちなのが、必ず同じことばを使うということです。
同じことばでないことばをクライアントに返すとどうなるでしょう。
「このコンサルタントは私のことをわかってくれていない」
「話が噛み合わない」
クライアントはこう思うかもしれません。
これでは傾聴段階の合格基準は満たすことができません。
「繰り返しの2つのポイント」を自然にできるように練習してください。
「繰り返し」の練習はロールプレイの相手がいなくても練習できます。
テレビ番組でも練習できます。
ニュースも悪くはありませんが、感情表現が少ないですので、トーク番組をおすすめします。
一文話すたびに、感情表現やキーワードを返してみてください。
まずは相手の話のテンポに慣れることが大事です。
話し終わるとテンポよく返してみてください。
面接試験前半のポイントは何でしょうか?
クライアントの信頼を得ることです。
これは導入後の傾聴段階での目標になります。
そして傾聴技法は面接試験では必須です。
この傾聴段階ではクライアントの話を積極的な傾聴により聞いていきます。
そして、自分のことを真剣に聞いてくれる人と思ってもらうこと(信頼を得ること)が大事です。
ロールプレイ勉強会で感じるのは、結構傾聴基本技法ができていない方が多いことです。
ひとりでも練習できます。
是非やってみてください。
次回は読むだけで面接力アップ③④を具体的にお話ししましょう。